ライン通話は無料?電話回線との違いを現役ショップ店員が徹底解説

はじめに。

日常、通話が多い方は「スマホの通話料金が高い」、「もっと通話料金を安くする方法」で悩んでいる方は多いのではないでしょうか??
私が勤めている大手携帯電話会社の国内での通話料金は30秒あたり22円(税込)となっております。
最近のプランでは、5分程度のかけ放題オプション等もありますが、特に頻繁にスマホで通話をされる方は、通話料金が5分あたり200円を超えてしまうことも多々あります。
実際に私の勤めているショップでもお客様からの相談が多いです。
そこで、前回はSNSのサービスを活用したLINEなどの無料通話についてもご紹介しました。
今回はスマホでよく通話をする方におすすめのプランや通話料金を抑える方法をご紹介して行きます。
通話のかけ放題プランにどのようなメリットやデメリットがあるのかを詳しく解説していきます

スマホでの通話の方法について

まずスマホでの通話の方法は主に2つあります。
1つめは、「スマホやiPhoneの標準の電話アプリで通話する方法」
2つめは「携帯電話会社の通話回線を使わずにインターネットを使って通話する方法です。」
こちらを解説します。

スマホやiPhoneの標準の電話アプリで通話する方法

スマホやiPhoneの標準の電話アプリでは、他の携帯電話や固定電話に電話をかけたり、受けたりすることができます。これは携帯電話の通信会社の「通話回線」を使用しています。
たとえばdocomoであればdocomo(NTT)の回線を、auであれば、au(KDDI)の回線を、softbankはsoftbankの回線を使って相手と通話します。
そのため、スマホやiPhoneの標準の電話アプリではインターネットの回線とは別で通話の専用回線使用料金として通話料を支払っています。

携帯電話会社の通話回線を使わずにインターネットを使って通話する方法

では、インターネット回線を使って通話する方法とは何でしょうか?
インターネット回線を使って通話をする方法の一つとして、「LINE」があります。
今回は、LINEを例に解説していきます。

『LINE』とは

スマホやiPhone、タブレット、PCで使用できる無料のコミュニケーション(SNS)アプリです。LINEはネイバー株式会社の傘下であるLINE株式会社が提供しているアプリケーションです。
LINEはそれまで主流だったメールよりもチャット機能で手軽に、素早く相手と連絡をとることができ、さらにアプリをインストールされているスマホやiPhone同士で通話もできるなど、機能の豊かさとカジュアルさで人気です。
スマホや、iPhone同士のトーク(チャット)や通話はもちろん、グループでのトーク(チャット)、ビデオ通話などが利用できます。
2022年現在の日本国内のアクティブユーザー(利用者数)はなんと約8,400万人を超えており、これは日本の総人口の66%以上にあたります(※LINE調べ)。

LINEでは、携帯電話の通話回線を使わずに、スマホやiPhoneの携帯電話会社のデータ通信回線やWi-Fiのインターネットのデータ通信としてを使ってインターネットに接続して通話します。スマホやiPhoneのデータ通信として通話できるように、LINEのアプリケーションが音声をデータに変換して通話します。携帯電話の通信会社の「通話回線」を使わないため、携帯電話会社の通話料金がかからず、データ通信として使うことができます。

 

それぞれの通話回線の特徴や違いについて


現在のスマホの主な料金プランの特徴は、データの使用量+通話かけ放題オプション+スマホ本体の保証オプション等の構成となっております。スマホやiPhoneのOS(ソフトウェア)標準の電話アプリで通話をかけた場合、通話料金が発生します。
ここではインターネット回線を使った通話と携帯電話の通話回線の特徴について解説していきます。

携帯電話の通話回線で通話をした場合

携帯電話の通話回線で通話をした場合は、発信者側に通話時間に応じた通話料が発生しますが、着信側には通話料が一切発生しません。また電話番号さえわかれば誰にでも発信することができます。ただし、スマホやiPhoneの標準の電話アプリで通話を行う場合は発信者側に30秒あたり22円(税込)の通話料金が発生します。
最近では、携帯電話の通信会社で通話かけ放題のオプションサービスなどもあります。
これらを活用すれば、定額でインターネット接続はデータ通信を使用せずにスマホやiPhoneの標準の電話アプリで通話することができます。

インターネット回線を使った通話(LINEなど)で通話した場合

インターネット回線を使った通話(LINE)は通話を行うアプリケーション(LINEなど)が音声をデータに変換して通話します。
インターネットを使った通話になりますので、通話料金は発生しません。
しかし、インターネット接続はデータ通信を使用した通話方法になりますので、発信しても着信しても双方どちらでもデータ通信が発生します。
例えば LINE で通話する場合、発信者側、着信側両方ともデータ通信が発生しているわけです。
スマホやiPhoneのLINE 通話もインターネットに接続して通話するので、どちらも通話時間に応じたインターネット接続のデータ通信が発生します。
インターネット回線を使った通話(LINEなど)はインターネット接続のデータ通信を行っているので注意が必要です。

インターネット回線を使った通話(LINEなど)のデータ通信量

インターネット回線を使った通話(LINEなど)を使う人にとって、その通話にかかるデータ通信量が気になりますよね
では、インターネット回線を使った通話(LINEなど)の例としてLINEのデータ通信量について、ご紹介していきます。
スマホやiPhone同士でLINEの通話をした時のデータ通信量の目安は、以下の通りです。

通話時間

データ通信量

1分

0.3MB(0.0003GB)

10分

3MB(0.003GB)

30分

9MB(0.009GB)

1時間

18MB(0.018GB)

「インターネット回線を使った通話」と聞くと、たくさんのデータ通信量が必要そうなイメージですが、意外と少ないデータ通信量で長時間通話ができそうですね。
またインターネット回線を使った通話では、ビデオ通話をすることも可能です。

遠く離れた友達や家族、恋人とお互いの顔を見ながら通話することができます。

インターネット回線を使ったビデオ通話の通信量の目安は、以下の通りです。

通話時間

データ通信量

1分

5.1MB(0.0051GB)

10分

51MB(0.051GB)

30分

153MB(0.153GB)

1時間

307MB(0.307GB)

音声通話と比較するとデータ通信量は増えますが、1時間で2GB程度を使用する動画配信などの動画再生のデータ通信量と比べると比較的少ないです。
ちなみに1GB のデータ通信容量で約55時間音声通話することができます。
1GBで55時間(2日間)音声通話できればもう十分ですよね。
ビデオ通話は、携帯電話の通信会社で通話かけ放題プランのスマホやiPhoneの標準の電話アプリで行うことはできません。

ビデオ通話を長めに行いたい方は契約プランの見直しや、Wi-Fiなどを活用しましょう。

インターネット回線を使った通話と携帯電話の通話回線のデメリット

「インターネット回線を使った通話(LINEなど)」と「携帯電話の通話回線」を利用した通話のそれぞれのデメリットはどんな点なのでしょうか。詳しく解説します。

インターネット回線を使った通話(LINEなど)で通話した場合

インターネット回線を使った通話(LINEなど)の料金がかからないイメージがあるかと思いますが、インターネット回線を通じて通話するため、着信側も通話時間に応じたデータ消費分の通信料が発生します。
インターネット回線を使った通話(LINEなど)は110番や、119番など、緊急通話には使用できませんので注意が必要です。
また、電話番号がわかる相手でも双方のスマホやiPhoneにインターネット回線を使った通話(LINEなど)のアプリケーションが必要になりますので、あらかじめ確認しましょう。

携帯電話の通話回線で通話をした場合

まず大きなデメリットとして発信側だけに通話料が発生します
携帯電話の通話回線を利用した通話の場合、発信側は30秒あたりおよそ22円の通話料金が発生します。着信側には一切料金がかかりません。
携帯電話の通信会社では通話かけ放題のオプションサービスなどもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか、それぞれのメリットデメリットについて解説させていただきました。
インターネット回線を使った通話(LINEなど)と携帯電話の通話回線の違いについての質問はショップでも非常に多いです。少しでも違いについて理解していただけたら幸いです。

通話かけ放題オプションについて

「インターネット回線を使った通話(LINEなど)のアプリケーションに抵抗がある」「携帯電話の通話料金は高い」、「データ通信を使わずに通話料金を安価に抑えたい」と考えてる人は多いのではないでしょうか??
スマホでよく通話をする人におすすめのプランとして、通話かけ放題プランがあります。
次回は、通話かけ放題について、どんな種類があり、どんなメリットやデメリットがあるのかを解説していくので、ぜひ参考にしてください。.