目次
はじめに
日常、新しく手に入れたiPhoneを安全に使い続けるためには、最初のセキュリティ設定が重要です。iPhoneを安全に利用するため、最初に確認したい4つの項目についてお伝えします。
まず、原則としてiPhoneにはセキュリティソフトは不要です。
詳しくは「前回の記事をご覧ください」
https://matomedia.net/archives/237
① Apple IDの設定
iPhone初回起動時の初期設定では、Apple IDの登録を求められます。
Apple IDとは、Apple社が提供する各種サービスを利用するために必要なIDとパスワードです。
Apple IDなどのアカウントの不正利用を防ぐポイントは、ご利用のサービスごとに異なるIDとパスワードの組み合わせを使用することです。
Apple IDの利用にあたっては2ファクタ認証(二要素認証)を必ず有効にしましょう。
2ファクタ認証(二要素認証)は、Appleのサービスのログイン時にIDとパスワードだけでなく、事前に登録したデバイスで取得できる認証コードの入力も必要になるため、第三者がログインすることは困難になります。
ただし、この認証コードまで盗もうとする詐欺手口もあるため、ログインの際は正規サイトかどうか必ず確認してから入力を行いましょう。
また、パスワードの使い回しは危険なので注意しましょう。
ウェブサービスやECサイトからの情報漏洩事件は年々増え続けています。
他のウェブサービスと同じIDとパスワードを使い回していた場合、不正アクセスの被害に遭遇する可能性が高まります。
もし、Apple IDに不正アクセスをされた場合、Apple IDに紐づく個人情報やデータを盗まれるだけでなく、iPhone自体が遠隔でロックされる可能性もあります。
「お支払い方法」としてクレジットカード情報を登録している場合、不正利用され、金銭被害が発生する可能性もあります。
すでにお持ちのApple IDを使用する場合も、この機会に他のウェブサービスと同一のパスワードを使い回していないか、簡易な文字列のパスワードを使用していないか、再確認しましょう。
複雑なパスワードを毎回設定した際、忘れてしまうといったケースが多いので、メモアプリや手帳に書き残して置くことも重要です。
② iPhoneのパスコード/認証設定
常に持ち歩くiPhoneは、気を付けていたとしても盗難や紛失に遭いやすいです。
そのため、iPhoneには必ず画面ロックをかけておきましょう。
画面ロックとは、画面を触れずに一定時間いると、自動で画面をロックしてくれるiPhoneの機能です。
ロックを解除するには、あらかじめ登録したパスコードや認証情報でロックを解除しなければならないため、第三者にスマホを不正操作されにくくなります。
機種によっては、パスコードの代わりに指紋認証や顔認証も利用できます。端末のパスコード設定でも、第三者に推測されにくいパスコードを必ず登録しましょう。
また、GPS(位置情報サービス)と「iPhoneを探す」機能を有効にしておきましょう。
この機能を有効にすることで、iPhoneをなくしたり盗まれたりしても、ネットに接続されたパソコンなどから端末の位置を特定したり、遠隔から端末をロックしたり、端末内のデータを消去したりすることができます。
また、iOS7以降のiPhoneに搭載されるAirDropも設定次第では、個人情報を漏えいさせたり、見知らぬ人に不快な画像を送りつけられたりするリスクがあります。
この機会にAirDropの設定も確認しておきましょう。
③インストールするアプリの権限設定
iPhoneでは、インストール済みのアプリに許可する権限を個別に設定できます。
「位置情報へのアクセス」や「連絡先の読み取り」など、アプリが求める権限にはさまざまな種類があり、各アプリは与えられた権限の範囲内で動作します。
新しいiPhoneにインストールするアプリごとに適切な権限管理を行い、アプリを介して位置情報や連絡先情報を漏らしてしまうリスクを軽減しましょう。
④OSやアプリのアップデート更新
iPhoneのオペレーションシステム(OS)である「iOS」では以前、端末にインストール済みの正規アプリを不正アプリに置き換えられてしまう脆弱性が確認されました。
また複数のiOSの脆弱性を悪用し、ある特定のWebサイトからマルウェア(ウイルスなど悪意のあるソフトウェアの総称)をダウンロードさせてiPhoneに感染させる攻撃が報告されています。
現在の最新の「iOS」では、これらの脆弱性は最新OSでは解消しています。
このような脆弱性の悪用を回避するには、「iOS」アップデートの通知が届いたらできるだけ早く適用し、iPhoneを最新の状態にアップデートしましょう。
また、iOS向けのアプリにも端末を遠隔操作されたり、情報漏洩させたりする脆弱性が確認されています。新バージョンがリリースされたらできるだけ早く適用できるようアプリの自動更新を有効にしておくこともおすすめです。
まとめ
iPhoneのセキュリティ対策として重要なことは、普段からの対策が重要です。
ここでご紹介しているiPhoneの対策は、新しいiPhoneを使い始める際、最初に確認すべきセキュリティ設定の一部です。これに限らず、自分に必要な機能を理解した上で、必要な設定を行っていくことが安全な利用につながります。