アップル発表!iPhoneが決済端末になる新機能Tap to Pay

アップルは8日(米国時間)、iPhoneをApple Payなどの決済端末にできる「Tap to Pay on iPhone」を発表した。

2022年後半に米国の加盟店から開始し始め、iPhoneのNFC機能と対応のアプリを使用して、Apple Payやタッチ決済対応のクレジットカードなどで“支払い”が可能になる。

NEC機能とは
引用”NFCとは、かざすだけで周辺機器との無線通信を可能にする技術・規格です。「Near field communication」の略称であり、日本語では「近距離無線通信」と訳されています。

現在、数多くのスマートフォン端末やICカードにNFC規格に対応したICチップが組み込まれており、決済や近距離通信に利用可能です。

NFCとFeliCaの違い
日本ではスマートフォン端末やICカードに「FeliCa」が広く搭載されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。FeliCaはNFCの一種であり、「Type-F」とも呼ばれます。
NFC規格は1種類ではありません。FeliCaのほかにもさまざまな種類が存在します。以下に示すものは、現在広く使われているNFC規格の例です。

■Type-A
ISO 14443の規格に沿ったものであり、比較的安価です。taspo(タスポ)やNTTのICテレフォンカードなどに使用されています。

■Type-B
Type-Aと同様にISO 14443の規格に沿っていますが、CPUが内蔵されているため高速処理ができるのが特長です。高セキュリティのため、パスポートや運転免許証、住民基本台帳カード、マイナンバーカードなどに使用されています。

■FeliCa(Type-F)
こちらもISO 14443の規格に沿っています。反応速度やセキュリティの面で優れているという特長があり、交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)や電子マネー(Edyやnanaco、iD、QUICPayなど)で使用されています。

■ISO/IEC 15693
主に物流業界で商品を管理するためにRFID(ICタグやICラベル)として使用されているものです。今後、IoT(Internet of Things)の発展により、利用が広まっていくことが期待されています。

上記のように、NFC規格に対応した技術にはいくつかの種類が存在し、目的に応じて最適なものが選択されています。
出典先:https://www.saisoncard.co.jp/

Tap to PayはiPhoneに内蔵したNFCを活用し、iOSアプリを通じて、Apple Payやタッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、デジタルウォレットなどを加盟店のiPhoneにかざすだけで支払いを完了できる仕組み。追加のハードウェアが要らず、iPhoneだけで決済を完了できる。これにより、事業者はビジネスの場所を問わずに決済の受け入れが可能になる。

Apple Payは米国の小売店の90%以上で利用されており、今回の機能追加で「ほぼすべての企業が会計時にiPhoneでTap to Payを利用できる」としている。今年の後半には米国内のApple Storeでも展開される予定。iOSアプリはiPhone Xs以降に対応する。Apple Payと同様に、何が買われているのか、誰が買っているのかをAppleが知ることはないのでユーザーのプライバシーも保護されている。

 

Tap to Payは、決済プラットフォームやアプリ開発者にも公開。

決済プラットフォームらは、自社のiOSアプリにTap to Payを統合し、決済オプションとして顧客に提供可能となる。

Stripeは、今春にShopifyのPOSアプリなどを含めて、自社の顧客企業にTap to Pay on iPhoneを提供開始し、最初の対応決済プラットフォームとなる予定。
その他の決済プラットフォームやアプリも、今年後半に順次対応する。
近日公開予定のiOSベータ版でソフトウェア開発キット(SDK)が提供される。

今後日本でAppleのTap to payが解禁になれば

AppleのTap to payが今後日本でも解禁になれば現在多くの小売店で利用されている他社の決済ツールと比較し、決済手数料などのコストが気なるところではありますが、専用タブレットやカードリーダを別途必要としないiPhone Tap to Payは初期費用も抑えられ、さらにキッチンカーやマルシェイベントなどの野外イベントでもiPhone1個でキャッシュレス決済が行えるので活躍する場面は多いのではないででしょうか

AppleのTap to payが解禁で決済ツールは変わる?

もう日本上陸直近のApple iphone Tap to payが上陸すると決済ツールの選択肢が増え
利用料金次第ではいま現状で多く使われている大手決済ツールから乗り換える小売店も多く出てくる事が予想されますが
現在の美容業界、飲食業界では予約機能や集客媒体などとパッケージされた決済ツールが多く
決済ツールのみでミニマムな料金から利用できる反面、自社での予約ツールの作成やその他のツール運用を行う必要性が
あり、ITスキルのある小売店と既存のツールに依存してしまう小売店と大きく2局化するような事も、、、、
既存決済会社としては、現状よりも更なる囲い込み策を講じてくる事も予想できますので
Apple社からの爆弾的一手により価格はもとより、各社のサービス料金改定なども起こりそうなので
ユーザーにとっては喜ばしいニュースとなりそうです。
今後、リリース後に期待したいと思います。

アップル社Tap to pay公式ページはこちら

https://developer.apple.com/tap-to-pay/