iPhoneをWindowsでバックアップする方法を徹底解説!!

はじめに

日常、iPhoneを使っていると避けて通れないのがストレージの問題。

iPhoneの場合は直接SDカードなどを挿し込むスロットがないため、別売りのアダプターが必要になる場合があります。しかも、外付けのメモリーカードに保存できるものは限られているため、iPhoneの全てをバックアップ出来るわけではありません。

新しいiPhoneに機種変更する場合や、iPhoneに問題があって修理をしなければいけなくなった時、真っ先に気になるのがiPhoneに保存されているデータですよね。
iPhoneの初期化についてはこちら

ついつい操作が面倒で後回しにしてしまいがちですが、データの復元が出来るかどうかは誰にとっても大問題ではないかと思います。

そこで今回はWindowsでiPhoneのバックアップを作成する方法について解説していきます。

 

iCloudのバックアップについて

iPhoneをバックアップする方法としてよく挙げられるのがiCloudバックアップですが、iCloudを提案すると「毎月料金が発生する」「オンラインで情報を保存するのが心配」「外付けのメモリーカードに保存したい」などのご相談を受ける事がよくあります。

それならばとiTunseバックアップのお話をするのですが、今度はパソコンの使い方が分からない!!」「Macを持っていないから出来ない」というご意見をいただく事が多く、結局はいざ機種変更という段階で準備ができておらず時間がかかったり、突然の故障でデータが復元出来ないといった問題が発生します。

ですが、WidnowsでiTunesを使ってバックアップを作成することによって、多少手間はかかりますがコストやオンラインならではのリスクを回避することができます

また、通信回線によっては、データ使用量を節約することにも繋がります。

では、実際にiTunesを使ってiPhoneに保存されている大切なデータをWindowsパソコンにバックアップする手順について解説していきます。

 

Windowsでのバックアップの方法について

よく「Apple製品はiPhoneしか持ってないから、パソコンにデータを保存できないのではないか」と質問される事が多いのですが、もちろんWindowsパソコンにも保存する事が出来ます。

iPhoneを購入したときに付属されているケーブルを使用することで、データを移行するために新たにケーブルを用意する必要もありません。

では、具体的な準備と手順について解説していきます。

 

バックアップを作成ために必要なもの

必要な物は以下の通りです。

  • Windowsパソコン(Windows10以上推奨)
  • iPhoneのLightningケーブル(タイプA USB)
  • iTunes

たったこれだけでOKです。

Lightningケーブルに関してはタイプCのUSBケーブルもありますが、大抵のWindows パソコンにはタイプAの端子がありますので、従来の充電ケーブルで大丈夫です。
(iPhone13以降の場合はタイプCのケーブルが付属されています。)

Windows10を使っている方はMicrosoft Storeにてインストール出来ます

(一度インストールすると自動的にアップデートしてくれるので便利です)

Windows10以前のバージョンをご利用の方はこちら
https://www.apple.com/jp/itunes

ページが表示されたらWindowsという項目をクリックすると、以前のバージョンがインストール出来ます。

(Windowsユーザーの場合は、古いiTunesバージョンをインストールしても結局はWindows10へのアップデートを求められる事があるため、基本的にはWindows10以降のPCを使用することをオススメします)

 

iTunesバックアップをする前に必要な準備について

①まず、iPhoneの設定を開いてiCloudの項目を選択します。
ここで、写真、連絡先、カレンダーなどなどの項目が表示されます。

②iCloudの項目の中にあるON、OFFの表示はiCloudと同期するかどうかの表示です。
iCloudを無料で使用する場合、個別課金がない場合、「5GB」のみと非常に使用可能な容量が少ないです。
iPhoneで撮影した写真や動画などの容量が大きいものはiCloudの同期の設定をOFFにするか、または、
「写真>オリジナルをダウンロード」
に設定しておきましょう。

iCloudの表示がONになっているものはバックアップに含まれず、常時iCloudに同期された状態になります。
(完全にiCloudストレージを使わない場合は写真をOFFにしましょう)

③iPhoneをWindowsでバックアップするにあたって1番の心配事はアプリのデータ(最も多いのはLINE等のSNS)ですが、実はこれらのデータはバックアップに含まれません。

これらは必ずアプリごとにバックアップや引き継ぎの準備をしておいてください。

通常、アプリの引き継ぎなどはショップなどで相談しても、
「アプリの提供元に聞いて下さい」
と言われてしまいます。(最近は有料で対応されることが多いです)ので、事前にきちんと確認をして、メモなどに控えることをおすすめします。

(アプリのヘルプや、App Storeからアプリの提供元のサイトへアクセスして確認することができます)
では、実際にバックアップの手順について解説していきます。

 

iTunesバックアップの手順について

では、実際にバックアップの手順について解説します。

①iTunesを起動し、iPhoneとWindowsパソコンをUSBケーブルで接続します。

②iTunesが起動すると、まずはiPhoneの読み込みが始まります。


Windowsの画面上にiPhoneの認識を行うと、画面上に「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されるため、「信頼する」を選択し、iPhoneのパスコードを入力します。

③iTunesの画面上でデバイスを選択します。
 iTunesウィンドウの左側の「設定」の下のリストからデバイスを選択(iPhoneのようなアイコンがメニューバーに表示されるため、そちらをクリックします)

④左側のメニューから「概要」をクリックします。

保存したパスワード、Wi-Fi 設定、Web サイトの履歴、ヘルスケアデータ、通話履歴などのデータを保存したい場合はバックアップの暗号化が必要です。

「ローカルバックアップの暗号化」チェックボックスを選択し、覚えておけるパスワードを作成してください。
このパスワードを忘れてしまうと変更や確認する方法は用意されていないので、もし使う場合は絶対に忘れないようにしましょう。
(漢字、ひらがな、英数字など特に決まりはないので、完全にフリーで作成出来ます)

⑥これらの下準備が完了したら、バックアップ開始です。

バックアップ>自動的にバックアップ
の項目を確認します。

iCloudにチェックが入っている場合は、「このコンピュータ」にチェックを入れます。先程の暗号化したバックアップを保存したい場合はローカルバックアップの暗号化にチェックを入れ、パスワードを設定しましょう。

⑦全ての設定が完了したら、今すぐバックアップをクリックします。
iPhoneのバックアップが開始すると、画面上で進捗状況が確認できますので完了するまでは触らずにそっとしておきましょう。

バックアップが完了すると、「今すぐバックアップ」の項目の下に「最新のバックアップ」という項目が表示され、最新のバックアップ時間が表示されます。

ここで注意する事は、iPhoneのバックアップの中身を確認する方法はありません。
正しくバックアップ出来ているかどうかを確認するのは、ここに表示される最新バックアップの日付か、
メニューバーより
「編集」>「環境設定」>「デバイス」
の順番に進むと、これまでのバックアップファイルが確認できます。

バックアップは日付ごとに貯まっていきますので、古い物は必要なければ削除しておきましょう(パソコンの容量を消費してしまいます)

以上がバックアップの流れです。

まとめ

iPhoneバックアップに関しては機種変更の時だけではなく、突然の故障などでデータが無くなってしまうこともあり、一番ご相談を受ける機会が多い内容です。

トラブルが起きてからでは間に合わない事がほとんどです。
難しいと感じるかもしれませんが、一度仕組みを理解すると、非常に簡単な操作で行えます。

これを機に、是非とも定期的にバックアップをする癖を付けておきましょう。

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