メタが新型VR端末を発売。今さら聞きづらいVR端末についも徹底解説

はじめに

米メタ(旧称;フェイスブック)は、米国時間2022年10月11日、技術説明会「Meta Connect」を開催しました。
このイベントで高機能の仮想現実(VR)ヘッドセット「Meta Quest Pro(メタクエストプロ)」を発表しました。

今回は「Meta Quest Pro(メタクエストプロ)」と仮想現実(VR)ヘッドセットについて解説していきます。

また、“現実世界とメタバース(仮想空間)を融合させる複合現実(MR)で新境地を開く。”という同社の意気込みについても触れていきたいと思います。

VRヘッドセットの種類について

VRヘッドセットは、その特徴からいくつかのタイプに分類することができます。ここではそんなVRヘッドセットの種類について解説します

そもそもVRヘッドセットとは

VR(バーチャル・リアリティ)ヘッドセットは、着用者にバーチャル・リアリティを提供するヘッドマウントデバイス。バーチャル・リアリティヘッドセットは、コンピュータゲームで広く使用されているが、シミュレーターやトレーナーなどの他のアプリケーションでも使用されている。

(Wikipediaより引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/バーチャル・リアリティ

VRヘッドセットの種類

VRヘッドセットの種類は大きく分けて

  • スマホVR
  • スタンドアローン型VR
  • ハイエンドVR

の3つにわかれます。

Meta Quest Pro(メタクエストプロ)を解説する前に、まずは、それぞれのVRヘッドセットの特徴について解説します。

スマホVR

スマホVRは、専用のVRゴーグルにお使いのスマホやiPhoneをセットすることで、手軽にVRの世界を体験することができます。スマートフォンやiPhoneと専用のVRゴーグルがあれば、ゲームや動画などのVRコンテンツを楽しむことができます。高度な技術やハイスペックなPC等がなくても簡単気軽にVRの世界を体験できるので人気を集めています。

また最大の魅力は価格にあると言えるでしょう。VRゴーグルは安ければ数百円から、上位モデルでも1万円前後という価格設定になります。
VR初心者でも簡単に試していただけます。

手軽にVRの世界を気軽に体験してみたい、スマホVR対応のゲームをプレイやVR動画を体験してみたい方におすすめです。

スタンドアローン型VR

近年、VRヘッドセットの中で、現在最も注目を集めているのがスタンドアローン型ヘッドセットだと言われています。
スタンドアローンとは、装置機器やソフトウェアを、他の機器やシステムには接続せずに単独で使用することで、孤立を意味します。
つまり、VRヘッドセット単体でVRを楽しむことができます。

ハイスペックなPCがなくても高品質なVR体験が可能で、センサーや機器等の設置、接続などの煩雑な作業は必要ないので、手軽に高度なVR体験ができるデバイスです。

価格も2〜5万円、高いものだと20万円を超える商品も存在します。
「Meta Quest Pro(メタクエストプロ)」はこのスタンドアローン型に分類されます。
程度であるので、今後のVRヘッドセットの主流になるとも言われています。

スマホVRよりワンランク上のVR体験から、ハイエンドVRにも負けない性能も備えています。

 ハイエンドVR

ハイエンドVRはVRヘッドセットの中で最高の体験ができると言われています。
ハイエンドVRはPCやゲーム機と接続することで、手軽に高品質なVR体験ができます。
ハイエンドVRの魅力はより、高い画質と解像度、そして、「ルームスケール_という機能が搭載されていることです。「ルームスケール」とは自分が部屋の中を歩くことでゲームのキャラクターを操作することができる機能です。
高画質なVR映像と組み合わさることでより高い没入感を可能にしています。

ハイエンドVR専用のゲームが充実しているという点も人気の秘訣です。

価格は3万円台から15万円くらいで、VRデバイスとは別に、PCやゲーム機器を揃える必要があるため、VR上級者や、最高のVR体験をされたい方におすすめのデバイスと言えます。

Meta Quest Proについて。

Meta Quest Proは、メタが20年に発売したVRヘッドセット「Meta Quest 2(メタクエスト2、旧Oculus Quest 2)」の上位版になります。
前面や側面に多数のカメラを搭載し、現実世界のカラー映像とバーチャル映像を組み合わせる「MR」に対応させました。
MRとは複合現実といわれる新しい技術になります。

MRとは?

MRとは、ARをさらに発展させた技術です。(ARとは、現実の世界に仮想の世界を重ねて「拡張」する技術です。ポケモンGOなどのゲームで使われています。)

たとえば、AR技術を使った「ポケモンGO」は、ポケモンに近づくことはできません。
しかし、もし仮に、ポケモンGOがMRならカメラやセンサーを駆使することで、それぞれの位置情報などを細かく算出し、たとえばポケモンの後ろ側に回り込んだり、近づいて自由な角度から見たり、目の前の空間にさまざまな情報を3Dで表示させ入力もできるようになるようなイメージになります。
MR(Mixed Reality)は現実世界と仮想世界をより密接に融合させ、バーチャルな世界をよりリアルに感じることができます。

さらにMRなら、同じMR空間を複数の人間が同時に体験することも可能になります。
近所の街角に現れたポケモンを仲間と一緒に倒しに行くこともできれば、全世界各国にいるスタッフと、まるでテレビ会議のような違和感もなくディスカッションすることもできます。
今後のMR技術の発展に期待が膨らみます。

また、商品の特徴として、「Meta Quest 2」と比べ光学レンズユニットを40%薄くしたほか、液晶ディスプレーの解像度を37%、コントラストを75%高めています。
プロセッサーは、米クアルコムの「Snapdragon XR2+」を採用し、「Meta Quest 2」と比べて、処理能力を50%向上させました。
価格は約1500米ドル(日本では22万6800円、税込み)で、22年10月25日から出荷を開始されています。

「Meta Connect」でのマーク・ザッカーバーグCEOのコメント

2022年10月11日のオンラインイベント「Meta Connect」でマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はイベントの映像に登場し、メタバースやVR、MR、拡張現実(AR〉といったクロスリアリティー(xR)の可能性を改めて強調しました。
「我々の世代が生きる中で、最も驚くべき技術になっていくだろう」と話し、製造現場など現実の風景に操作パネルを映し出してデータを参照する、あるいは、会議室の机の上に3次元(3D)グラフィックスの製品プロトタイプを見ながら議論するといったイメージ映像を公開しました。

「META Quest Pro」では、眉毛や目の動きなどを捉える仕組みも備え、3Dアバター(分身)の顔で表情を再現可能です。
この機能によって、VR内でより現実とちかい、円滑なコミュニケーションが取れると説明しました。

ザッカーバーグ氏は「世界で2億人がパソコンを毎年購入している。この人々が将来はメタバースで働くようになるだろう」と展望した。

また、Instagram(インスタグラム)上で動画を配信する「リール」で3Dグラフィックスのアバターを使った動画作成機能を加えるなど、メタが展開するSNS(交流サイト)との連係の強化も発表されています。
ザッカーバーグ氏は、Questシリーズと関連アプリを今後展開していくうえで、マイクロソフトなど他社連係による「オープンさ」、そしてSNSと同様の「人とのつながり」の2つを重視していくと説明しました。

まとめ

METAはインスタグラムやFace Bookなど魅力的で誰でも知っているサービスを提供しています。
そんなMETAがメタバースへの投資を続ける狙いは、スマートフォンでアップルと米グーグルが牛耳ってきたようなアプリ市場を新たに生み出し、プラットフォームを握ることにあると感じます。
今後のVR、MR製品の展開や未来が非常に楽しみです。

ARやVR、MRについては後日解説していきます。

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